ライブ前の待ち時間に周りからよく聞こえてくるのが、「細美がさぁ・・」なんてミュージシャンを呼び捨てにしている会話です
これに不快感を覚える、ということを今回考えてみます
これが例えば「細美武士がさぁ・・」だったらそこまで不快に感じません
本人が「細美武士」という名前で音楽活動をしているので、それが商品名のようなニュアンスがあるから。
ポテトチップスさん、なんて言わないのと同じ。
でもこれが名字だけになるとどうも嫌な感じに聞こえます
「話したこともないくせに友達かよ!」と突っ込みたくなっちゃいます
※実際に話したことがあったら、よほど親しくならない限りもう呼び捨てになんかできません
もし親しみを込めたいのなら、きっとアダ名なんかが最適で、その場合、細美武士さんなら「みーちゃん」になります
ただ、ある程度のファン同士でないと通じないこともあるので、相手がファンじゃなければ「・・・誰?」ってなるかも。
失礼なくその人を特定するには、無難に「さん付け」「くん付け」もしくはフルネームが良さそうですね
と、これを書いてる間に細美武士さんご結婚のニュースが飛び込んできました!
おめでとうございます!!
なんか近所のお兄ちゃんが結婚したみたいな感覚です
楽しい家庭を築いてほしい。
その際にツイッターでトレンド入りしてたのが「細美」でも「細美武士」でもなく、「細美さん」。
みんなそう呼んでるんですねー
なら、ライブ会場で聞こえてくるのはファンじゃないやつの言葉ってことか・・
ファンのみんなが「さん付け」で呼んでるのが、みんなのアニキっぽくてなんだか嬉しくなりました
さて、話を戻しましょう
名字呼び捨てですが、これは俳優さんでも同じです
「菅田将暉」だと正式な呼び方だけど「菅田」だけだとなんか偉そうに聞こえる
「長澤まさみ」だといいけど「長澤」だと「どのナガサワ?」になってしまいます
ところが不思議なことにスポーツ選手になると、また違ってくるんです
大谷翔平選手のことを「大谷」って呼んでも、あまり失礼な感じに聞こえません
なぜか?
たぶん「エンゼルスの大谷」という言い方が一般的だからです
「阪神の金本」でも同じで「金本」という言い方に親しみを感じるぐらいです
逆に「さん」をつけるほうが違和感があるぐらいですね
これはサッカー選手でもラグビー選手でも同じですが、個人競技、例えばフィギュアスケートの羽生結弦選手だと「羽生がさあー」と呼ぶのは、やっぱ違和感がありますね
ってことは所属しているチーム名が枕詞になってて、それと「合わせて呼ぶ」のが一般的だと「名字呼び捨て」でも失礼な響きにならないのかな?
っていうと、これまた違うんです
だって「エルレの細美」っていう言い方もけっこう一般的なはずです
でも「細美がさー」っていう言い方は、なんか失礼に聞こえる
「B'zの稲葉」はOKでも「稲葉」だけだと「さんをつけろ!」ってなりますよね
年齢はあまり関係なく、「ヒゲダンの藤原」はよくても「藤原」だけだと、なんか少し見下ろしてる感じになる
なんだか不思議ですよね
スポーツ選手とミュージシャンは何が違うんでしょうか
ちなみに「ブラフマンのトシロー」は「トシロー」だけでもそんなに失礼に感じません
これはミュージシャンネームをそのまま呼んでるからでしょう
例外中の例外として「BLUE ENCOUNT」いわゆるブルエンですが、「ブルエンの田邊」は「田邊」だけでも、なんとなくOKな雰囲気があります
これは「タネベ」と「メガネ」が同じイントネーションだからだと思われます
「ブルエンのタナベ」「ブルエンのメガネ」
ほら、どっちも同じでしょ?
まあ何にせよライブ会場で「細美がさー」なんて言ってるのは、ただいきがってるだけの小物に見られがちなので、さん付けくん付けで呼ぶほうがカッコいいと思います
案外まわりに聞かれていますよ
ではでは