先日ワイヤレスイヤホンを購入したのですが、その比較検討の際にそれぞれのレビュー欄を見ていると「なんの役にも立たない」レビューがあまりに多くて辟易してしまいました
まあ、「割引価格適用のためのレビュー」なんかがほとんどでしょうから、仕方ないっちゃあそうなんですが、それなら「なかなかいい感じ」などと感想をヒトコト書けばいいと思うんですよね
なのにマッタク的はずれだったり、長々書いてるくせに内容が薄かったりと、役に立たないレビューが多すぎます
というわけで、傾向を書き出してみることにしました
●絶賛系
これが最も多い気がしますが、商品をとにかく絶賛しています
そして、そのレビュワーのページに飛ぶと、これまで購入したすべての商品を絶賛しています
「これってお金をもらって書いてるの?」とも感じるのですが、それならもうちょっとリアルに書かないと目的が果たせていない気がする
もしくは「絶賛レビュー」がツラツラ並んでると消費者が信じて飛びつく、とホンキで思ってんのかな?
いずれにして何の役にも立ちません
レビューをずっと見ているとこういう「役に立たない絶賛レビュー」のパターンが見えてきますので、惑わされることもないんですけどね
●自分語り系
「母のために購入しました。脳梗塞で麻痺が残った母にも音楽を楽しんでほしいと思い・・」などと必要のない情報を長々書いてる割には、レビューの部分は「機嫌よく使っているようです」で済ませていたりします
苦労している体験をわかってもらいたい気持ちはわからなくもないですが、それは別の場で消化してほしい・・
どうせ書くなら「麻痺のある身体でも使いやすい」「でもこの部分を改善してほしい」などが有益だと思います
●商品のレビューじゃない
「翌日に届いたので助かりました」などですが、それって販売店に対するレビューですよね
完全に無価値でもないですが、商品の比較検討には使えません
ただこの類のレビューで「トラブル時の対応の良し悪し」に関するものは非常に有益です
「もしものときにキチンと対応してもらえるかどうか?」は購入の際の安心感に繋がります
●不良品にヒステリーを起こしている
「電源が入りません、サイアク」「3日で壊れました」などですね
この人達は「工業製品は一定の割合で不良品が混在している」ことを理解していません
どれだけ品質管理をしても「100%はない」ことは、自動車のリコールを見ていてもわかりますよね
命を乗せて運ぶ車でも予期せぬ不良があるんだから、数千円レベルのイヤホンなんて「あって当たり前」だと考えるべきです
大事なのは(上記にも書きましたが)キチンと対応してもらえるかどうかです
そこを書かずに不満だけ述べられても「・・・で?」となってしまいます
●自分にしかわからない評価をする
「これまで使っていたものよりダンゼン音がいい」などですね
これまで使っていたのがどのメーカーのどの製品なのか書かないと、何の参考にもなりません
「音がいい」も「どういいのか?」を書かないと、単なる主観に過ぎず役に立ちません
●ただの感想
「通勤時に使用しています。朝から快適」「通学時に英語のリスニングをしています」などです
「それで?」を書かないと意味がないことに気づいていないことが、読んでて悲しくなってきます
例えば「混雑した電車でもノイズキャンセルで周りの音が気にならない」「音が少しこもっていてリスニングには向いてないかも」なんて書いてくれれば、同じ使用環境や目的の人にとって有益な情報になります
●ただの感想 その2
「息子にプレゼントしたところすごく喜んでくれました」なんてのです
喜んでくれて嬉しいのはわかるんだけど、「よかったね」以外の感想はありません
●まだ使っていない
これはもう意味がわからないのですが「さっき届きました。使うのが楽しみです!」みたいなのです
なに考えてんだろう・・
などなど、読めば読むほど無意味なレビューがあまりに多すぎて、スクロールするのがだんだん面倒になってきます
傾向としては、5段階評価なら「5」と「1」は無意味なものが多い印象ですね
なのでぼくは評価「2~4」のものを参考にすることが多いです
その中でも客観的な視点で書かれているものを参考にします
例えば
「耳の大きさにもよると思うけど走るとズレてくる。落ちるほどでもないけど気持ちが悪い。ウォーキング程度なら問題なく使えるので、使用方法に注意が必要」
「音はクリアだが低音が少し物足りない。スマホ(iphone8)で低音を強調すると少しこもった感じになる。とはいえ値段相応だと思うので強いこだわりがなければ満足できると思う」
「ケースに入れると自動で充電されるがキチンとハマっていないとダメで、充電されていないことが何度かあった。収納時にランプが点くのを確認すれば問題なし」
なんて感じですね
他人が検討する際に読むことを意識して書かれていれば、それがどの分野に関することでも参考になります
この「客観的な視点」がレビューを書く上で最も大事だと思います
ぼくも気をつけよう
ではでは