会社をやめて独立するときに何人もの人に言われました
「オレも実は独立したかったんだ・・・」
そんな時「そうだったんですか?」と聞き返すと嬉しそうな顔をして語り始めます
「小さくてもいいから弁当屋をやりたくってね・・・」
「地元に帰ってBARをやりたくってさ・・・」
キラキラした目でかなわなかった夢の話をしてくれます
具体的に長々と説明してくれる人もいましたね
自覚して欲しいのは、その姿が「ものすごくかっこ悪い」ってことです
頼りにしていた先輩や熱心に指導してくれた上司がそんなことを言いだして、すごく哀しく感じたのを覚えています
尊敬の念がすぅっと消えていく感じ。
独立心は大小にかかわらず誰もが持っている野心ですけど、大事なのは実行するかどうかです
自分の能力や世の中の流れを総合的に考えて会社に残ることを判断したのなら、それはそれでいいと思うんです
勝つ確率が高いほうを選択をするのはアタリマエのこと
でも、そうやって合理的に選択した人は上記のようなことはまず言いません
「独立心はあったんだけど、会社に残るほうが大きな仕事ができるからね」なんて話になるはずです
そうではなく、大船から一人降りてイカダで海に出るのが怖かったから悔いが残っているんですよね
勝負できなかった自分を悔いる気持ちがあるから、破れた夢の話なんかをするんです
いや、破れてもいないか、勝負してないんだから。
いざ勝負しようと会社に退職願を叩きつけた時に、こんな話を何度も聞かされると正直ウンザリしてしまいます
「だったら今からでも勝負すれば?」って思ってしまうんですよね
「いや、家のローンがあるし息子も来年受験だし・・」
とか言いだして余計萎えそうですからイチイチそんなこと言いませんが、内心笑われてることに気づいてください
今さら勝負をかける情熱がないんだったら、せめて今いる場所で頑張りましょうよ
その場所で成果を上げて自尊心を満たさないと、やらなかった後悔からは逃げられませんよ
ではでは