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理屈こねおの理屈をこねるブログ

日々考えたことをこねくり回して書いています。

ジャーナリズムって面倒だと思ってたけど、やっぱ必要かも

「1998年の宇多田ヒカル」という本を読みました

 

音楽ジャーナリストの宇野維正さん著で

CDが最も売れた98年という時代の考察や

宇野さんが最も才能のあるアーティストと位置づけていらっしゃる

宇多田ヒカル椎名林檎aiko、の3名の活動や功績や戦略なんかを

時代背景と一緒にわかりやすく伝えてくれている

 

ちょっと文章は理屈っぽいけど読みやすいし

その当時を生きていたのに何が起きていたのか気づいていなかった僕みたいな人間には良書だと思います

 

僕は評論家とかジャーナリストとかっていう人種があまり好きではなく

こねくり回したようなわかりにくい文章で玄人感を演出してたり

討論番組で声を荒げて持論を展開しているイメージです

 

あ、もちろん、僕の勝手なイメージですけどね

 

ですが、この本を読んでジャーナリズムってやっぱ必要なんだなって思いました

 

音楽ってほとんどの人が単純に好きか嫌いかっていう基準で選んでて

そこにはいいも悪いもありません

 

でも、アーティスト側は(当たり前ですが)ホントにいろんなことを考えて制作していて

それはテレビやラジオに出演した際に語られている言葉では

僕のような思考停止気味のアタマではとうてい汲み取れません

 

アーティストが活動を通して伝えたい

 

音楽シーンに対する気持ちだったり、未来に対する希望や失望だったり

世界における日本の位置づけだったり、守るべき大事なものだったり

 

そういうものを教えてもらえるのがジャーナリズムなんですね

 

これからは「げっ!理屈っぽい文章、ウザっ!」ってならずに

とりあえず読んでみてから判断しようと決めました

 

ちなみにこの本、98年に至るまでの時代背景にかなりのページが割かれていて

本題に入るまでに4割はページを消費してしまいます

 

その当時を全く知らない人はキチンと読み込まないと

今とは全く違う時代が理解でないと思いますが

 

僕のようにその時代を知っている人間は

あまり気負わずに最初の4割はどんどん進む読み方でいいと思います

 

個人的にはaikoさんの章にもっとページ数を割いて欲しかったんですけど

著者がインタビューしたことがないとのことなので(経緯は詳しく書かれています)

仕方ないのかもしれませんね

 

ただ、ほんわかした雰囲気でいつもファンのそばにいる感じのaikoさんが

実はキチンと規制をして、やるべきことと排除すべきことをきっちり分けて活動していることがすごく意外でした

 

そして、切れ者なんだなとも思いました

 

 

最後に、自分の経験からしか文章は書けないと思うのですが

その説明が少し長すぎるなと感じる部分もありました

 

いい本に出会うと刺激になりますね