音楽とか、考え事とか

日々考えたことを書いています。

ライブはブロック指定の場所によってチケット価格を変えるべき、サカナクションが音楽業界に風穴を開けて欲しい

2017.10.17、18大阪城ホール公演に行ってきました


ドルビーとタッグを組んでの6.1チャンネルサラウンドライブで、通常のステージサイドのLRのスピーカーだけでなくサイドにも後方にも多数のスピーカーを配置
セレブのホームシアターのように全方位から音を出して包み込むように観客を楽しませるシステムです

2013年にも同じ公演を行っており今回が2度目、前回よりも全体の音のバランス感がさらにパワーアップしていました

これだけの機材を使うと通常のライブに比べてかなりのコストがかかっているはずで、その赤字覚悟の姿勢やダイナミックなサラウンドシステムばかりが話題になっていますが、僕は別の点に注目しています

それは「観る場所の価値によってチケットに価格差をつけている」ことです

サラウンドなのでど真ん中が一番いい音に決まっていますが、その「最も音のいいエリア」をプラチナムチケットとして10000円に設定しており(ここは本来のPAの場所だと思います)

それ以外のアリーナ中央のエリアを7500円、サイドのエリアを6500円、2階スタンド席を6500円、後方立ち見を6000円に設定しています


詳しくは下記をご覧ください
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演劇などによくあるS席やSS席といった「見やすい場所」の価格を高く設定するように「音のいい場所」という価値に応じて価格設定をしているんですね

ライブに行かない人にはピンと来ないかもしれませんが、国内のロックバンドがライブでこういったことをするのは画期的なことなんです

今回はサラウンドライブなのでこのような価格設定になっていますが、本来なら見る場所で価格差をつけるのは当たり前のことです

・なるべく前でメンバーの表情やパフォーマンスを見たい人
PA席に近い位置でなるべくいい音で聞きたい人
・後方でもいいからなるべく安い価格で参加したい人
・指定席で座って見たい人

見る側にもいろんな希望がありますので、自分たちのファンの希望がどういった分布になっているのかをきちんと分析して、それぞれの倍率によって価格差をつけて販売するのが本来の商売です

小さなライブハウスならいざ知らず、大阪城ホールのような大きな会場でエリア分けして公演するなら、最前列のAブロックでメンバーの顔がはっきりと見える場所と、最後方のHブロックでステージのメンバーが米粒に見える場所の価格が同じなんて、どう考えても納得できません

でも実際は「全席一律価格でチケットが届くまでどこで見られるかもわからない」ということが当たり前のようにまかり通っています

今回のサカナクションがやりきったこの「見る場所をある程度選択」でき、それによって「価格差をつける」戦略が音楽業界に一石を投じてくれるといいですね

ただ、立ち見6000円は少し高い気がしますので3000円ぐらいにするべきでは?と思いました

また、アリーナ中央と端のエリアの比率は上記の画像よりも中央部分がかなり広くサイドエリアは端に押し込まれているような感じでしたので、実際のエリア割に対して価格差1000円は小さすぎると思いました

中央が8500円でサイドが6500円でよかった気がします

あと、最もいい場所のプラチナムは倍率がすごかったようなので、もし次回があるならこの場所は12000円ぐらいでもいいのでは?

そうやって価格差をもっと付けたうえでトータルでもっと売り上げが上がるようにし、もっともっと売り上げの最大化を図ってもらいたいですね


サカナクションは全方位にわたって細かい気づかいがいきわたっており、グッズ販売スタッフの手際もものすごくいいし、グッズ自体も品質が高くパッケージにまで気を使ってくれています

「ファンクラブに入っているのにチケットが一公演も取れない!」なんてこともなく、きちんと優位性も確保してくれています

まじめなメンバー、スタッフによる真摯な運営で顧客サービスを追求しながら、こんなに素晴らしいライブを提供してくれているのに、ライブ運営が赤字になるのがどうにも悔しいといつも思っています


クオリティの高いものを提供しながらしっかり儲けてほしいし、メンバーもスタッフもしっかりと金銭的に潤ってほしい

「好きでやっているからお金の問題ではない」

という気概で成り立っているのだと思うのですが、お金はないよりあるほうがいいに決まっています

演出方法や運営のやり方などいろいろの方面において、サカナクションが音楽業界に風穴を開けてくれるのを期待しています


ではでは