音楽とか、考え事とか

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日々考えたことを書いています。

「罪と罰」はRPGのような本だ!

 

最近、ドストエフスキー著「罪と罰」を読み始めました

 

完全にこの本の影響です

 

rikutukoneo.hatenablog.com

 

小説に携わる専門家たちが楽しそうにワイワイやってるのを読んで、俄然興味が湧いてきたんです

 

というわけで読み始めているのですが・・

 

進まない!

 

すでに2時間近く読んでるのに、まだ50ページあたりです

小説ってスイスイ進めば100ページ1時間ぐらいなので、その遅さはもう驚異的。

 

なぜかというと、いきなり(会話の中の)登場人物が多く、さらに、それぞれの名前が長く複雑で覚えられないんです

 

ラスコーリニコフやらスヴィドリガイロフやら、日本人には取っつきにくい名前のオンパレードで、さらにその名前を愛称で呼んだり、家族なのに男女で苗字が違ったりと、いきなり情報量が多すぎます

 

ぼくは先述の「罪と罰を読まない」を読んでいるので予備知識があり、心づもりができた上で読んでいるので耐えられますが、

なんの予備知識もなく「有名な小説だから」なんて理由で読み出すと、あっという間に挫折しそうです

 

50ページにかかった2時間の大半は、人物メモの作成に取られています

 

ラスコーリニコフ(主人公)、貧乏、ロジオン(名前?)、愛称ロージャ、

妹のドゥーネチカ、愛称ドゥーニャ、スヴィドリガイロフ家で家庭教師・・

 

こんな感じ。

 

でも、これをしながらじゃないと、おそらく誰が誰だかわからなくなるでしょう

 

この作業に多くの時間を取られるせいでなかなか先に進まず、まるでレベルを上げるためにスライムを淡々と倒しまくるような、そんな感覚です

 

でもこれが苦痛かというとそうでもなく、あまりに進まない状態がだんだんとオモシロクなってきました

 

フツーの小説は先が気になってドンドンページをめくっていきますし、そうならない本は好みじゃないので途中で読むのをやめてしまいますが、このどちらにも属さない第3の楽しみ方ができる本ってことになりますねー

 

 さらに進行を阻むのはとんでもなく長いセリフです

 

物語が始まってすぐに主人公が酒場でオッサンに出会うのですが、そいつが延々と6ページも喋り続けるんです

 

こんな長いセリフ初めて見ました

 

しかもその語り口調が「翻訳本特有」のクドクドした言い回しで、余計にセリフを長くしています

 

そのオッサンの長々したセリフが終わったと思うと、今度は主人公が母親からの手紙を読み始めて、これまた延々と続くようです(今この途中なんです)

 

こっちも文章がクドい!

 

「こんなことどうしてあなたに言えましょう?ええ言えませんとも、どうしたって言える訳ありませんわ!」

 

なんてのが延々と続いています

 

話し手がみんな自分の言葉に酔ってる感じなんですよね・・

これがウォッカの国、ロシアか・・

 

まだまだ先は長く、上下巻で1000ページ近くあります

 

現在50ページ・・

 

魔王討伐は長い長い旅になりそうです

 

 よければ皆さんも読書RPG体験をいかがですか?