チケットの高額転売が社会問題になってますね
満を持して公式の定価トレードサイトがプレオープンしましたが
(正式オープンは2017年6月1日とのことです)
手数料が高すぎる!転売屋の仕入先になる!!
などの意見もあるようですね
この問題の防止策を真剣に考えてみたいと思います
全ての購入に本人確認を義務付けて会場入口で全員のIDチェックをするのが一番だと思うんだけど、なかなかそこまで整備できない現実があるようですね
だからチェックするとしても抜き打ちになってしまい不公平感が出るし、自分は大丈夫だろ?と考える人たちの転売チケット購入が止まりません
海外でもやはり悩みの種のようで、実際にアクションを起こすアーティストもいるようですね
少し前ではチャンス・ザ・ラッパーが自身で転売チケットを買い戻してファンに定価販売する、というダイナミックな行動をとったと話題になっていました
これまたスゴい行動ですが転売屋が儲かってるのは変わりないので、行動力の割に根本解決にはなっていないのが悲しいです
ホントこの問題、どうすりゃいいんでしょう
僕が考えるのはやはり徹底的な本人確認しかないと思うんです
運営側にもファンにも負担を強いる方法なので、最初に断っておきますが暴論ともいえる極論かもしれません
まず、チケットはいい席とそうでない席に分けて考えます
いい席というのはアリーナの前半分の席、スタンディングならブロック割の前半分すべて(A~FブロックならABCブロック全てです)、スタンド席も真ん中に通路があるだろうからその前半分の席ぐらいかなー
そのいい席は全て電子チケットにします
理由は機動性が高くシステムをどんどんアップデートしていけるからです
それだけのために!?と思うかもしれませんが、それだけのために持つんです
型遅れのスマホなら数千円で手に入りますし、電話番号つきの格安SIMなら月額1000円ぐらいで持てます
もうこれはライブに参加するためのコストとして割り切りましょう
スマホのない人を救済しようとするとどうしたってシステムがわかりにくくなってしまい、そこに抜け道ができてしまうんです
システムはシンプルなのが一番!
いい席の販売はスマホで電子チケットのみにするのが最適だと思います
次に、そのいい席はファンクラブに加入しないと手に入らないようにします
ファンクラブの加入は本人確認を厳格にして誰がいつどのチケットを購入したかすべての記録が残るようにします
入会の際にはマイナンバーカードの画像提出を義務付ければ簡単ですね
マイナンバーカードなんか通知は来たけど申請してない!という人は申請してください
そこまでさせるのかよ!という意見もありそうですが、そうです、そこまでさせる段階に入ってきているんです
(だから最初に暴論だと言っています)
ちなみに「個人情報が漏洩したらどうするんだ!」という意見があると思いますが、100%漏洩しないシステムなんて存在しませんからそんなことを言っていると何もできません
漏洩した時はどうするのか?を事前に議論して対策を決めておくのが大事だと思います
カンペキなシステムでないと許さない!なんて言ってると何も進歩ませんよねー
そして会場入り口ではスマホ画面にチケット表示をしてもらい、スタッフがそれを機械で読み取ると傍らのモニターに登録済のマイナンバー顔写真が表示され、それで本人確認をします(システム的には可能な気がします)
2017.5.20追記:顔認証システムがすでにありディズニーリゾートなどでは導入されているそうです、そっちのほうが簡単ですね
同時にファンクラブの会員証の提示を義務付けてもいいですね
ここまでやれば他人になりすますのはかなり難しいでしょう
「これはダメだな」と多くの人が感じると、なりすまそうとする人自体がほとんどいなくなります
これが目指すべき姿なんだと思う
問題はこれらをすることで入場に膨大な時間がかかってしまうことですが、これをせずにランダムに抜き打ち検査をやっているうちは、きっと現状は変わりません
より効率的なシステムの開発を急ぐ必要がありそうですが、それが整うまではマンパワーで何とかするしかなさそう・・
そこまで人件費をかけられないのなら有志を募ってもいいんじゃないかと思います
例えば会場入り口で本人確認作業をするスタッフを正規のスタッフとは別に事前に募集して、理念や意義などをしっかりと教育した上で当日キッチリ働いてもらい、その作業後はライブを最後方立ち見などで観られるようにするのはどうでしょうか?
ライブが始まってから入場する人はかなり少ないはずなので、それぐらいは正規のスタッフで手が回るはずです
そうすると開演時間になった時点で有志は役割を終えますので、若干遅れ気味でもライブを観ることができれば、応募したさいにも殺到しそうで人員の確保が簡単にできそうです
チケットが取れなかった人の救済にもなりますし、一緒にライブを作り上げてる気にもなれるし、なにより無料で人員が確保できます
けっこういい案じゃないかなー?
ここまで読んでいただいて気づいた方も居ると思いますが、チケットは基本的に1人1枚しかオーダーできないシステムを考えています
家族でも恋人でも、それぞれがファンクラブに入会して会費を払いチケットを取るシステムですねー
一緒に見たい!という人はスタンディングのチケットを取って入場後に合流すればいいですが、指定席で一緒に観るのはもう諦めてもらうしかないと思います
ライブって始まっちゃえばステージと自分と一対一の勝負です(戦うわけではありませんが)
感動を分かち合うのはライブが終わってからでもいいと思いますし、実は周りに知ってる人間がいないほうがよりライブに没頭できるんですよね
ライブ中に1人で寂しいと感じるなら単に没頭できてないんだろうし、たぶんそこまで熱心なファンではないんじゃないかな?
そういう方は後記の一般チケットを購入して下さい
親子で子供も連れていきたい場合はどうするのか?
サカナクションが以前に親子チケットを販売していましたので、システム的に可能なようです
気になっている人を誘う口実に「チケットあるんだけど一緒に行かない?」が使えなくなりますが、それももうライブチケットでは諦めて下さい
恋の始まりを応援したい気持ちはあっても事態はもっと深刻な所まで来ていますので、その手は映画チケットなどで使ってくださいね
都合がつかなくなった人の救済ですが、電子チケットのトレードシステムで定価でないと売買ができないようにします
これもファンクラブ会員同士でないとできなくすればいい
そうすればどのチケットがどの人に手に渡ったのかを追跡できますね
ここまでやれば「なりすます」のはかなり難しいと思いますが、それでも抜け道を発明してアレコレする人が極稀にいるかもしれません
そんなイレギュラーはその都度対応するしかありませんし、始める前から小さな可能性を心配しても仕方ないんです
大事なのは現場力!
問題が起きた時に素早く対応できるための「電子チケット」だと思うんですよねー
さて、いい席は上記の方法で販売したとしてそれ以外は?というと従来の方法で販売していいと思います
もしそれでアリーナEブロックのチケットが高騰したとしても、それはもう自業自得です
次の公演からはファンクラブに入って手に入れて下さい
見にくい場所のチケットを2万円で買うよりも年会費5000円のファンクラブに加入して定価の7500円で購入するほうがどう考えても賢いですよね
気づいたときにはもう入会などの手続きが間に合わなくて泣く泣く高額転売チケットを買ったのなら、やはりそれも自己責任でしょう
このあたりを救済しようとするとシステムが複雑になりすぎるので仕方ありません
こうしてファンクラブに入っていい席でライブを観るのが最良の方法になると、今度は「会員が多くなりすぎてチケットが取れない!」という状況が予想できます
ここはもう値上げしかないのでは?
年会費が5000円なら8000円にして様子を見たり、それでも倍率が高すぎるなら思い切って「プレミアム会員 年会費3万円!」なんてのもアリだと思います
ここまで厳格にチケット販売をするなら「会員なのにチケットが1枚も取れない」という状況は許されないと思います(複数公演が取れないのはカンベンしてね)
そうすると価格で会員数を絞るしか今のところ有効な手が浮かびません
「そんな高額じゃ学生が入会できない!」という声も当然あるでしょう
なら「学生300人無料招待!」みないなことをしてその分の損失をチケット代金にのせたらどうかな(この案は前にも書きました)
7500円×300人=225万円ですが他の1万人で割ると1枚あたり225円です
きちんと理由をアナウンスした上での上乗せなら納得してくれると思うんですよね
もしくは会員をポイント制にしてポイントが高いほど優先的に取れるようにするという手もありそうです
CD、ブルーレイ、グッズなどの購入の全てを会員番号と紐付けて管理し獲得ポイントに応じて会員をランクづけます
でもこれって会場で買ったグッズをどうするのか?って問題があって、現実的には厳しそうに思います
全てのグッズがオンラインで購入できて公演前に届けばいいんですけど、超えるべきハードルがかなりあり難しそうな印象です
会員をガチガチに管理するような案で行き過ぎ感がスゴイですけど、例えばネットで「投資」をしようと思うとこうしたガチガチの本人確認を要求されます
高額転売防止を本気で考えるならマネーロンダリング防止と同じレベルで考える必要があるのかもしれませんね
僕が考えているこの案もきっと穴があるし、もしかすると根本的な問題があるのかもしれません
でもそれを議論していかないとより良くならないと思うんです
こういうことってトライ&エラーですから、まずやってみて問題があれば修正して、また問題があれば修正して・・
それを繰り返して精度を上げていくしかないと思うんですよねー
100%のシステムなんか存在しませんがそこを目指して高めることは出来るはず
その姿勢こそが最大の防止策なんだと思っています
長々と3500文字以上も書いてしまいました、すみません
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます
ではでは