音楽とか、考え事とか

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日々考えたことを書いています。

ハーフっていう言い方はいかにも日本的だったんですね

先日読んだ小説で「自分はハーフではなくダブルだ」という台詞がありました

 

その登場人物は日本人とイギリス人との間に生まれた子なんですけど「半分のハーフじゃなくって両方持ってるダブルなんだ」っていう言い分ですね

 

これを読んでハッとさせられました

 

これまで特に意識もせずに「ハーフ」という言葉を使っていましたが、これ実は「日本人の血が半分しか入っていない」という意味なんですね

 

つまり「自分たちは100%の日本人で周りもそれが普通なのに、お前は日本人の血が半分しか入っていないんだな」っていうことを言ってたんだと気づかされたんです

 

これ、いかにも日本的だと思いませんか?

島国根性丸出しな気がします

 

だって、本来の言い方で言うとハーフ&ハーフでしょ?

日本の血とイギリスの血が半々ですからね

 

でも日本には100%の日本人が圧倒的に多いから、それが大多数だから「こいつは違う」って言う意味での「ハーフ」、つまり半分だけ同じ、半分だけ仲間ってことなんですね

 

ああ、なんかジメッとしてる

さすが「湿気の国日本」って感じです

 

とはいえ差別的な気持ちで使っている人はまずいないでしょう

僕もそうでしたし

 

でも、そのほうが問題だと思いませんか?

相手を傷つけているかもしれない事自体に気づいてないってことですよ

 

そのことに気づけてよかったです

ビバ小説!

 

あと、その少年はこんなことも言っていました

 

「ハーフって英語と日本語両方喋れていいねー、って言われるけど自然に身についたわけじゃない、両方勉強した結果だ。そんなに羨ましいなら両方勉強すればいいじゃないか」

 

ああ~、これもいかにも日本的ですね

彼の意見(作者の意見ですが)は至極まっとうだと思います

 

子供の頃から両方の言語に触れる機会があって、とっつきやすさはあったと思うんですけど、そうですよね、英語と日本語と両方勉強したから使いこなせるんですよね

 

そんなことも「言われないと気づかない」なんて、僕もジメッとした日本人だということです

 

「みんなと同じだと安心する」ってのはなるべくやめようと思ってるんですけど、もっと根っこの部分で刷り込まれているというか思い込んでいるというか・・

 

とにかく気をつけよう!って思いました

 

ではでは