前回はライブでのマナー違反野郎の愚痴をグチグチしたのですが、ライブって本来すごく楽しいもんなんです
ってことをわかって欲しいがために、今回はサカナクションのライブがいかにサイコーかをツラツラ書きます
そう、僕はサカナクションが大好きです
今回(2015年)の大阪城ホール公演も2日とも行きました
ここからは、ただただライブをベタ褒めしますので興味のない人はスミマセン
ライブって小さなライブハウスとか大きなホールとかいろいろありますが基本的には真っ暗な会場ですよね(野外フェスは除く)
その闇を照明で明るく照らしひとときの夢の世界を創りだすのがライブだと思うんです
全体を照らすだけでなくピンスポットで際立たせたり、バラードでは照明を落としてボーカルだけにスポットを当てたりして曲に浸れるようにします
照明の明るさで闇の暗さを際だたせるのが特徴だと思うんです
メンバーもステージの一部という定義で照明を決めているため(たぶん)、ボーカルなどの「人」にスポットを当てることがほとんどありません
スポットを当てても顔は影になってて表情は見えなかったりと、あくまでステージ上のパーツとして演出しています
そして際立たせた暗い闇の奥の方に、どこまでも潜っていく感じでなんです
サカナクションの曲にはたぶん孤独とか葛藤などのキーワードがあって、そのどれもが自分自身としっかり向きあった歌詞ばかりです
そういった誰もが持っている人間らしさを、耳だけでなく全身で感じられるのがライブの演出なんだと思います
もちろんアッパーな曲では華やかなステージで、計算されたピンスポットやレーザービュンビュンで上がりに上がります
それもモチロンとんでもなく盛り上がるんだけど、やはり肝なのはグッと世界に引き込まれる静かな曲なんだと思います
完全な真っ暗闇で一曲聴かせるバンドなんて他に観たことがありません
完全な暗闇で音が鳴ると否が応にも曲の世界に浸らされるし、誰の目も気にせずに自分と重ねて自身の内面に深く潜ることができるんです
これがめちゃめちゃ気持ちいい!
そこからまたアッパーな曲へとつながって終焉まで駆け抜ける感じは、何度経験しても感動してしまいます
何をもって最先端とするかはそれぞれの意見がありますが、ことライブの演出においては最先端を走ってるバンドだと思います
っていうかサカナクションのライブに慣れ親しんでしまうと、他のどのバンドの演出にもビックリすることがなくなるんですよねー
以前にMUSEのライブを観た時もレーザーがビュンビュン飛んでいましたが、サカナとは比べ物にならない規模で特に何も感じませんでした
(もちろん演奏はサイコーでしたよ、あくまで演出の話です)
アッパーな曲では照明やレーザーの派手な演出、DJタイムもありライブでありながらクラブのような盛り上がりも体験でき、静かな曲では曲に集中してどこまでも深くその曲の世界に浸ることができる
ホントすごいバンドです。
バンドのライブを観ているとうよりは華やかなショウを観ている気持ちです
ブロードウェイってこんな感じなんでしょうか?
ああ、書いてるとまたライブに行きたくなってきました、こうやって中毒性が増していくんですねー
「抵抗は無意味だ」このセリフがピッタリです
ではでは