音楽とか、考え事とか

日々考えたことを書いています。

Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)はワールドクラスの「戦略的」中二病

 

知ってますか?ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)

2016年に14歳でデビューした「いま最も世界が注目」しているアメリカのシンガソングライターです

 

2019年3月にリリースしたアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」が全米全英でチャート一位をとり、「2019年最も注目すべきアーティスト!」と音楽業界で話題沸騰中です

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Billie Eilish-When We All fall Asleep, Where Do We GO?

これがアルバムのアートワーク、どうです?

ホラー映画のジャケットみたいですよねー

 

「これが次の時代の音だ」といっている業界人までいるほどでホントに評価が高く、この瞬間の世界の音の中心にいるのかもしれません

 

ぼくはFM802の2019年3月のヘビーローテーション曲「Bury A Friend」で、その存在を知りました

 

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どうですか?

 

これまたホラー感がスゴイですね

観ていると(聴いてると)不安になってくるけど、次第にジワジワ惹かれていく感じ。

 

現在17歳の彼女の中の「中二病」的なエネルギーを叩きつけたような作品です

 

bury は「埋める」なので、友達を埋めるってことか!?と思ったら、friend は自身の一部である狂気の部分のことようです

そうですよね、フツーの友達だったら怖すぎます

 

他のMVも、自身の肖像画に牙を生やしたり、ブリッジしたままウロウロ歩いたり、目から黒い液体を流したりと、かなりイっちゃってる感じです

 

教室の隅でカッターナイフをカチカチしながら「くふふ・・」なんて笑ってるような、中二的なヤバさを感じますね

 

そんな雰囲気のMVを見ていると「病んだ人」「危うい人」っぽい印象なんですが、ライブのパフォーマンスを見ているとどうもそうではなさそうです

 

ちょうど先日アメリカ最大級のフェス「コーチェラ・フェスティバル」の You Tube 配信を観ていたのですが、オドロオドロしさはあくまでステージ上の演出で、彼女自身はかなりクレバーなんじゃないかな?と感じました

 

少なくとも27クラブに入会するようなタイプではないっぽい気がする・・

 

10代特有の勢いや衝動を「どのように」「どれぐらい」音楽として表現するかを、天性の感覚で絶妙のバランスを取っているような感じに見えました

 

インタビューなどは見てないのでバックボーンや考えていることはよくわからないのですが、「音楽から感じる病的な怖さ」はあくまでも彼女の一部分に過ぎないんだと思います

 

それよりなにより17歳であの堂々としたパフォーマンスにビックリです

コーチェラでは途中で歌詞が飛ぶシーンもあったのですが、オロオロすることもなく「ああ!歌詞なんだっけ!!」と叫んで会場は大盛り上がりでした

 

また、コーチェラって「フェス」なのに、あそこまでステージ演出ができるんですね

 

アルバム「When~」のジャケットのベッドをステージ中央に配置し、そのベッドをワイヤーで空中に吊り上げる際に自分も一緒になって浮き上がるパフォーマンスもあり「アメリカのフェス、マジすげー」ってなりました

 

そのコーチェラ・フェスティバルで一曲目に披露されたのがこれ

 

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 このアルバムで一番ノれる曲だと思います

 

MVは寝ている男性の口にミルクを流し込んだりと相変わらずヤバめな感じですが、ライブのステージ上ではホントに楽しそうで病的な怖さはマッタクありませんでした

 

自身が創り上げている世界観に陶酔してる感じはなく、あくまで表現としてパフォーマンスしている感じですねー

 

アルバムを通して聴くと上記のようなホラー感満載の曲ばかりではなく、アコースティックな曲や静かな曲もあって、かなり振り幅があります

でもそれらが「怖くないか?」というとそうでもなく、ホラーとはまた違った、賛美歌のような「美しい怖さ」、どこまでも落ちていくような「底の見えない怖さ」を感じます

 

だからといって、アルバムを最後まで聴くと「暗く重い気持ちになるか?」というと、これまたそんなこともありません

 

怖いのに美しい、重いのに救われる、暗いのに地に足がついている・・

そんな不思議なアルバムです

 

いま、世界の音楽を次に進める音、必聴ですよ

 

ではでは