音楽とか、考え事とか

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日々考えたことを書いています。

悪ふざけ動画による炎上を防ぐには、炎上の本当の怖さを叩き込むしかない

アルバイトの悪ふざけが止まりませんね

netatopi.jp

悪ノリは「若者の習性」みたいなもので誰もが経験あるはずですが、今はそれが記録として残る時代なんですね~コワイデスネ~~(アップシナキャイーンダケド)

 

数年前からこういった悪ふざけ動画がアップされ炎上する騒ぎになっていますが、会社側もなかなか撲滅できないようです

 

上記の記事内で

携帯電話・スマートフォンSNSに関するルールの再徹底を含む「勉強会」をくら寿司全店舗で行なう事も決定。具体的には、「携帯・スマホSNS に関するルールの再徹底」、「SNSが拡散、炎上した場合の企業および個人に対しての影響と処分(ケーススタディーを用いての未然の防止)」、「衛生・食材の取り扱いに関する基本の再徹底」を行なうとのこと。

とありますが、おそらく大した効果はないでしょう

 

「意識の徹底」が本当の解決策ではないからです。

 

本当に必要な対策は「炎上の本当の怖さ」を叩き込むことだと思うんです

「炎上」は瞬間的に100万人ほどが集まるそうですが、日本のネット人口が約1億人らしいので100人に1人が炎上に参加していることになります

ネット環境を持たない幼児やお年寄りを省けば「国民のほぼ全員がネット民」ということになり、その「100人に1人」ってことです

 

今まで知り合った友達、ご近所さん、同級生、職場の人たち、PTA、自治会・・・

ざっくり数えても数百人は居ますよね

 

つまり、炎上に参加している人間の中に「あなたを知る人」が居ないほうが不自然なんです

だから早ければ数時間で個人を特定され、卒業アルバムの写真をアップされ、氏名、学歴、自宅、職場などありとあらゆる個人情報がネット上に晒されることになります

 

そうなるとどうなるか?

 

もう今の住所には住んでいられません

壁やドアに落書きされたり、投石で窓を割られたり、無言電話が一日中鳴り続けて固定電話が使用不能になったり、さらにエスカレートすると自身や家族に危険が及ぶかもしれないからです

 

職場も厳しいでしょうね

自分のせいで会社に無言電話や迷惑メールが殺到し、それによって業務に支障が出てきても、のうのうと働けるでしょうか?

 

もし実家がなにか商売をやっているのなら、廃業に追い込まれる恐れもあります

 

学生なら学校にそういった迷惑がかかっても、とりあえずはそのまま通うことはできるかもしれません

ただ、周りの風当たりはかなり厳しくなりそう・・

 

今回は被害にあった会社が「問題の人物たち」に損害賠償を請求するようですから、その返済にも追われることになります

どうすんのかな?

まあ最終的には和解になるとはいえ生半可な金額じゃないと思いますし、今後はこの流れが定着していきそうな雰囲気ですよねー

 

でもそれだけでは終わりません

というか、ここからが本当の怖さなんです

 

一度ネット上にさらされた氏名は半永久的に残りますので、自身の名前を検索されるとすぐに炎上事件にたどり着かれてしまいます

そして「リスクの高い人物」として認識されてしまうんです

 

友達のフルネームを検索することなんてないって?

 

本当の友達ならそうかも知れませんが、顔見知り程度や友達のふりをしている人間ならわかりません

そうやって常に「バレるかもしれない」とビクビクしながら生活するハメになるんです

 

そしてバレる度に引っ越したり職場を追われることになるかもしれません

 

そもそも就職する段階で氏名を検索されると思ったほうがいいですね

ぼくが採用する側ならそうやって「問題のある人物ではないか?」を調べたり、フェイスブックをやっているならそのメッセージをチェックして人柄を知ろうとするでしょう

 

そこで「炎上事件」を知ったらどうなるかな?

 

真っ先に「採用した場合のリスク」をかんがえるでしょう

「会社が受ける損害」「取引先がこれを知るとどうなるか?」などですね

また、そういった人物を採用することに対する世間の目も意識するはず

ぼくならそんなリスキーな人物はまず採用しませんね

 

そう考えると、キチンとした会社に就職することが難しくなってしまいそうです

 

結婚もそうです、相手のご両親や親族があなたの名前を検索することは当然あると思っていたほうがいい

そんな相手を家族として迎え入れてくれるでしょうか?

そうすることで自分たちも攻撃の対象になるかもしれないし、子供が生まれたらそのことでイジメられるかもしれないんですよ?

 

辛い人生になりそうですね・・

 

一生懸命生きていても「過去の過ち」のせいで事あるごとに希望を阻まれるとしたら、努力することがアホらしくなってしまいそうです

「まっすぐ生きていくのがかなり難しそうだなー」と感じますね

 

こんな風に自身の人生の各ステージで、多大な影響を受けてしまうのが「炎上事件」なんです

 

※裁判所に認められれば氏名変更もできるようですが、具体的に不利益をいくつか経験してからでないと難しそう

 

 

会社が本当にやるべき対策は、こういった恐怖を従業員全員に叩き込むことだと思うんです

 

本当の怖さを理解すれば、そんな動画を無邪気にアップできるはずがありません

 

悪ふざけ動画をアップするのは単純に「想像力が乏しい」からです

「それによってどんなコトが起こるのか?」を想像できず、リスクを全く理解していないからそんな危険なことをノリでやっちゃうんです

 

「まさかこんなことになると思わなかった」ってのは想像力のない人たちの常套句です

「意識の徹底」程度でどうこうなる問題ではないでしょう

 

やっぱ叩き込むしかないですよ

 

ではでは