音楽とか、考え事とか

音楽とか、考え事とか

日々考えたことを書いています。

ロックは音楽ジャンルの名前ではない、ROCKは生き方だ!

日々音楽を聴きながら「めちゃロックやね~」「でもJ-POP寄りじゃない?」なんてことを話すのですが、んじゃ「ロックとはなにか?」と聞かれて明解に答えられる人って、実はすごく少ないと思うんです

 

ロックっぽいサウンドを鳴らしているバンドが全てロックだとは思えないし、流行りのダンスビートを取り入れたサウンドでフェスを盛り上げるバンドが本当にロックなんでしょうか?

 

うーん、そもそも流行りを取り入れている時点でどうも違う感じがしますねー

なんとなく「ロックバンド、ロックサウンド」と「ロック」は同義ではないような気がします

 

少し前にそんな話になって「ならロックってなんだろう?」をじっくり考えてみたんです

 

ざっくりしたイメージでは

 

〇バンドスタイルで

〇曲に対してどこまでもこだわり

〇ギターの音を歪ませ爆音で演奏し

〇ボーカルを前面に出すのではなく他の楽器と同列で聴かせる

 

といった感じかな

 

でもこれじゃ「ロックバンド=ロック」になりなすし、ソロで弾き語りしてるのはロックじゃないの?ってことになります

 

そんなはずはない、ハナレグミなんかはすごくロックだと思う。

 

ってことはサウンドだけじゃなく精神性も影響してくるってことかな?

体制に従わず、好きなように生きていて、批判を気にせずに言いたいことを言う、そういう人たちがロックなんでしょうか?

 

これは結構そうかもしれません。

言いたいことを言う人ってロックな感じがする。

 

じゃあ、そういう精神性を歌ったような尖った歌詞の曲がロックなのか?っていうとこれはまた一概にいえない気がします

 

細美武士さんなんかはめちゃくちゃロックな人だと思うんだけど、the HIATUSの歌詞は抽象的なものが多くそれほど尖っているとは思えません

 

ならロックって、サウンドとか歌詞じゃなくて人物のことなの??

う~む、難しい・・

 

なんて思考が堂々巡りになってきたときには「前提を疑ってみる」のが自分のセオリーです

ってことで表題の「音楽ジャンルの名前ではない」にたどり着きます

 

そう、ロックとは音楽ジャンルの名前ではないんです、きっと

 

ではなにか?

 

上記の精神性が重要になってきますので再度書きます

 

・体制に従わず

・好きなように生きていて

・批判を気にせずに言いたいことを言う

 

これが(僕が思う)ロックの定義であり、これらを信条にして活動している人たちがロックなんだと思います

つまりロックとは精神性であり生き方ってことになりますね

 

その「ロック精神」を信条に音楽活動をしている人たちが好んで鳴らす音がたまたま「歪んだギター」「爆音」「楽器とボーカルが同列」が多かったので、そういった音楽のことを「ロック」と呼ぶようになったんじゃないのかなー

 

そして、それっぽいサウンドはすべてロックカテゴリーに入れられることになり、ロック精神を持たないロックサウンド、ロックバンドも混在するようになったんでしょう

 

ジャンル分けの「ロック」は「後付け」ってことになりますね

(そもそもジャンル分け自体にも無理があるんですが・・)

 

だからその音楽が「ロックかどうか?」を問うには音を聞くだけじゃなく、歌詞もじっくり読み込まないといけないし、インタビューなども聞いたり読んだりして信念を知り、その人物像も含めて判断するべきなんでしょう

 

サウンドも人物もロックな場合もあれば、サウンドはロックだけど人物はそうでもないな、ってこともあるでしょう

そして、ロックな人(たち)が鳴らしているのなら、それがアコースティックだろうがR&Bだろうがその精神性は「ロック」ということになるんだと思います

 

「ロックな人が奏でるフォークソング」「ロックな奴らが鳴らすアシッドジャズ」 っていう言い方ができるはず

「やっている音楽はEDMだけど人物はめちゃロック」なんてことが往々にしてありそうです

 

あと、精神性であるからには純度100%ってのもまずありえない

白と黒の間に無限のグレーがあるように、その本気度によって「ロック純度」の違いがあると思うんです

 

もっというと、ロックを信条にしている人って、音楽活動をしながら「自分自身のロックの純度」を限りなく100%に近づける作業をしている、とも言えそうです

 

大人として社会で生きていくなら「100%ロック!」で飯を食っていくのはかなり難しい

相当な才能があって、なおかつ運と周りのサポートがないとまあムリですし、そんなに尖っていると生きづらくて仕方ありません

 

だからフツーのロックな人たちは、心にロックでない部分を抱えながら葛藤して、苦しんで、もがきながら活動することになります

そういった自分の弱さとかズルさから目をそらさずにしっかり向き合こともロックなんでしょうね

 

自分の中の黒い部分を受け入れた上で白に近づけていくって感じか。

 

最初から真っ白の「白」より消しゴムの跡だらけの「白」のほうがカッコイイ!

って10-FEETも歌ってますしねー

 

長くなっちゃいましたね、まとめましょう。

 

・ジャンルを問わずロック精神を信念にして鳴らす音楽がロックである

・ロックサウンドを鳴らしているからといってロック精神を持っているとは限らない

 

といったところでしょうか

 

音楽をやっているかどうか関わらず、ロックに生きていきたいもんですね。

 

ではでは

 

 

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