音楽とか、考え事とか

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日々考えたことを書いています。

いずれ「リアルタイム翻訳に適した日本語」が生まれる

SF映画なんかで違う星の人同士がフツーに会話してたりするのは「宇宙翻訳機」があるという設定になってるからで、「それがあれば英語の勉強しなくていーのに」と思ったことのある人も少なくないはずです

 

僕もその一人

 

でもそんな未来がもうすぐそこまで来ているようですね

「イヤホン型翻訳機」で検索すると色々出てきます

 

対になったイヤホンを会話する二人が装着したり、スマホが翻訳した音声をワイヤレスイヤホンに飛ばしたりして、それぞれが話す言語が自動的に翻訳されてイヤホンから聞こえる

 

という機能のようで、現状では数秒のタイムラグはあるものの道を尋ねたりといった簡単な会話なら問題なく行えるようです

 

ただ、レビューがあまり見当たらないのはなんでかな?探し方が悪いんでしょうか??

検索で出てくるのはニュースサイトばかりで実用性はまだまだってこと??

 

と思ってたらありました

japanese.engadget.com会話を楽しめるというよりは、意思疎通に役立つレベルのようですね

とはいえ中国語を全く話せないのならかなり役に立ちそうです

 

さてこの自動翻訳機ですが、今後AIの発達によってドンドン進化していきタイムラグがほぼなくなるはず

そうすれば異言語同士でも自然な会話ができる世界がやってきそうです

 

そして、それに伴い新しい技術が必要になるはず、それは「翻訳しやすい話し方」です

 

英語を日本語に翻訳する場合、文章構造が全く違うのでタイムラグなしで翻訳するならどうしても不自然な文章になってしまいます

 

「I have signed up for overtime this weekend.」

この文章の訳は「今週末は残業することにしたよ」になりますが、リアルタイムで翻訳するなら「私は決めた 残業する 今週末」という具合になります

 

自然な文章にするために最後まで話してから訳すのではリアルタイム翻訳にはなりません

口から発した順番に訳していかないと間に合わなくなるんです

 

逆パターンだともっと大きな問題があります

 

「今週末は残業することにしたよ」という話し方ではやはり「日本語→英語」のリアルタイム翻訳はムリですし、

英語は語順を入れ替えることができないので「不自然でも発した順番に訳していく」ということもできません

 

日本語の語順で「This weekend, for overtime I have signed up.」では文章が成り立っていません

日本語や語学に精通した英語圏の方ならくみ取って理解してくれるのかもしれませんが、そんな方ばかりのはずはなく「?????」となるのがオチです

 

しかも、日本語は主語を省略するのでより難易度が高い

 

主語省略の日本語のまま訳すなら「This weekend, for overtime, have signed up.」となり

さすがにこれをくみ取れる英語圏の方はいないような気がします

 

 

リアルタイム翻訳を実現するなら順番の入れ替えが効く日本語のほうを合わせていくしかありません

「英文法の語順で主語を省略せずに日本語を話す」ということですね

 

「私は決めた 残業する 今週末」と言えば「I have signed up for overtime this weekend.」とリアルタイム翻訳してくれるはずです

(I decided to work overtime this weekend. になるのかもしれませんが)

 

日本人を含め「融通が利く言語」側が翻訳にカスタマイズした話し方をするようになるんでしょう

 

世界の言語の語順は大きく分けるとほとんどが日本語型と英語型の2タイプに分かれるそうなので

より融通の利く言語側が「相手の言語に合わせた語順」を意識するようになるんだと思います

 

それは本来の日本語の使い方にも大きな影響を与えるはずです

 

でも大丈夫、僕たち日本人は言葉遊びが大好きなのですぐに順応します

「新しい」の読みは本来「あらたしい」のはずが、逆読みが流行ったせいで「あたらしい」になり現在は完全に定着しています

 

リアルタイム翻訳が普及した時には日本語どのように変化するんでしょう

日本人同士なのに翻訳用の語順で話すのが流行ったり、語順をさらに入れ替えてめちゃくちゃにするのが流行るのかもしれません

 

そして、翻訳用の日本語を話すことがグローバル化の象徴になったりするのかも

 

面白そうな時代ですね、楽しみに待つとしましょう

 

ではでは