先日、友人と飲みに行ってきたのですが、その時の彼の話がかなりつまらなかったんですよねー
「最近の仕事の話」とか「この間行ってきた旅行の話」など、まあ飲みながらする話としては定番ですね
これまでもそんな感じの話をしてきたはずだし、古くからの友人なので急につまらなくなったわけでもないはずなのに、なんで急に「つまらない」と感じたのか気になっていろいろと考えてみたんです
結論:脊椎反射のような話だったから。
仕事の話は、「残業が多くて帰りが遅く平日は仕事しかしていない」とか「次の人事異動がやばくて自分もどうなるかわからない」などサラリーマンあるあるの話なんですが、そこに思考の形跡がないんですよね~
たぶんこれが原因だと思う
例えば
・晩は帰って飯食って寝るだけだから朝1時間早く起きることにした
・人事異動は気にしても仕方ないからどこでもやっていける人間になってやる
というような工夫とか覚悟みたいなものがあれば、また全然違う印象になると思うんです
でも話していることは残業や異動という「刺激」に対する反射しかしていない感じに聞こえてしまいます
これって小学生の作文みたいです。
休みの日にやることがないとも言っていましたが、それって楽しい人生なんでしょうか・・
旅行の話も、どこそこに行ってきて「景色がすごかった」とか「食べ物が旨かった」「温泉が気持ちよかった」など、これまた脊髄反射のような話ばかりです
スゴく楽しかった!また行きたい!だけだと「そっかー、よかったね」で終わってしまうんです
共感を大事にする女子トークならそれで満足できるのかもしないけど、アラフォー男性同士はなかなかそうはいきません
もっと突っ込んだ話をしたいんです。
旅行先で感じた文化の違いとか、現地の人と話して気づいたこととか、それまでの思い込みを覆されたものがあったとか・・
そういうのが欲しい。
そこからもっと掘り下げて、その土地の特色から学ぶこととか、その文化に対する自分なりの意見とか、これからの人生につながりそうな話のほうが聞いていていて何倍も楽しいと思います
だって飲みながら2時間以上話すんですよ、表面的な話じゃネタ切れになっちゃうでしょ
しかも脊椎反射人間は詳しく説明することが出来ないようで「どのように旨かったのか?」と聞いても説明がよくわかりません
味なんて主観ですから何かに例えたりして、具体的に説明しないと伝わらないと思うんです
「○○っていうその地元でしか食べられない刺し身がスゴく旨かった!」
「ホント?どんな感じ??」
「うん、白身だけど旨味があってめちゃ旨かったよ」
「旨味って?」
「うまー!って感じ」
こんな説明じゃ「食べたい!」ってならないでしょ?
「ホント?どんな感じ??」って聞いた時に
「うん、白身なのにコクがあって、舌にまとわりつくようなねっとりした触感でさ」
「へえー、ヒラメみたいな?」
「うーん、ヒラメと食感は似てるんだけど、もっと深いコクがあって、でも脂っこくもないし、今までにちょっと食べたことない感じ」
「そーなんだー」
「うん、アレを食べるためだけにもう一度行ってもいいと思えるレベル」
「そんなに?コクのある白身ってどんなの?何に似てる??」
「うーん、似てるものが思いつかない。初めて食べる旨さだった」
なんて言われたら気になりませんか?
こうやって詳しく説明しようと思うと記憶の分析が必要になりますし、どう言えば凄さが伝わるかということも考えないといけません
アタマを使わないとおもしろい話って出来ないんですね。
体験したことの上澄みだけすくって感想を述べてるうちは、「すげえ!」「ヤバイ!」レベルの話で終わってしまいます
そうじゃなく聞いてる側をもっと楽しませてほしい
どう話せば相手を楽しませられるか?という視点を持って欲しい・・
だって相手が楽しんでくれるのが一番うれしくないですか?
そのためにドンドン煽ってほしいんですよねー
タイトルの「なぜつまらないのか?」ですが
答えは「考えてないから」です
ではでは