音楽とか、考え事とか

音楽とか、考え事とか

日々考えたことを書いています。

マイペースもいいけど社会性を失うのは怖くないですか?

先日、時計の電池交換をしに近所のスーパーにいきました

 

先客のおばさんの受付がちょうど終わったところで

「15分ぐらいで仕上げておきます」

「じゃ、その間に買い物してくるわね」

なんて言っている声が聞こえてきました

 

ちょっと待たないといけないかな~、と思いながら受付してもらうとやはり「すみません、先の作業がありますので25~30分ほどお時間を頂きます」とのこと。

 

まあ読書しながら待つつもりだったのでそれぐらいは許容範囲です

「じゃあ、そこのベンチで本読んでます」とお願いしました

 

カウンターから見える位置だとお互い気を使うので死角になるベンチに座って読書を始める僕、あ、もちろん電子書籍スマホでねー

なんかカッコよくない?スタートレックみたい!とかなんとか妄想していると・・

 

んん?先ほどのおばさんがもう戻ってきました

 

んんん?いくらなんでも早くないか??と思って時計を見るとさっきからまだ5分しか経っていません

読書に没頭すると時間の感覚がなくなりますが、そうではなくホントにまだ全然時間が経ってない・・

 

なんかあったのかな?と思い見ていると、そのおばさんはおもむろにカウンターに番号札を置きました

(番号札と自分の時計が引き換えになっているんです)

 

「あ、すいません、まだ仕上がってないんですよ」と言う店主、当たり前です、まだ5分しか経っていません

 

「ごめんごめん、買い物すぐ終わったから・・」みたいな返事が来ると思ったのですが、横から見てるとおばさんは明らかにムッとした顔で「まだできてないの?」とでも言わんばかりです

 

店主のおじさんは合点がいかない感じです

 

そりゃそうです、15分かかるといったのに5分後に出来てるはずがありません

まあ余裕を持たせて時間を言っているんでしょうけど、それでも8~10分ぐらいはかかるでしょ、フツーに考えると。

 

「出来てるはずがないでしょ?」という困惑した顔の店主、カウンター越しにヘンな空気が一瞬流れました

 

「あとで来ます!」とムッとした顔のまま吐き捨てるおばさん

「ああ、番号札・・」と渡そうとする店主

 

その手から無言で札をふんだくりおばさんは立ち去りました

思わず店主と目があってお互い苦笑いになっちゃいました・・

 

これって、どう考えても店側に落ち度はなくおばさんが自分勝手ですよねー

 

ここからは「そのおばさんの頭の中はどうなっているのか」に強烈に興味が湧いてしまい、読書どころではありませんでした

「わがまま」で済ませばそれまでなのですが、50代ぐらいでいろんな経験を積んだ大人がなぜこんな理不尽な行動をするのか?気になって仕方ありません

 

考えて考えて出た結論は「そのおばさんは社会性を失っている」です

 

たぶん、おばさんの頭の中は「15分で仕上がる⇒その間に買物をする」という流れで、それをどう変換したのか「買い物を済ませると仕上がってる」になったんだと思います

 

その買い物がたとえ5分だったとしても、です

 

そしてこれもたぶんですが、そのおばさんはおそらく長らく専業主婦をやっていて、働くということから永く離れているんじゃないかな?と推測できますよね

働いていれば常に時間を気にしますからこんな自分勝手な感覚には、フツーはなりません

 

「15分で仕上がる」と言われたら「ホントは10分ぐらいだけどちょっと余裕をもたせてるな」ということも感覚的にすぐわかります

 

でも子供に手がかからなくなった専業主婦って朝のバタバタを過ぎれば家事は自分のペースですから、時間に対して鈍感になるんじゃないのかなーって思ったんです

 

もちろん家事にも段取りがありますから「洗濯機が回ってる間に掃除機をかけて、干した後に今日は窓を拭くか」みたいに過ごしてるとは思うんです

 

でも別に洗濯が終わるまでに掃除機が終わらなくても、面倒になって窓拭きを明日にまわしても誰に迷惑がかかることもありません

やる気がでない日は朝からせんべいをボリボリ食べながらワイドショーを見てても、誰かの目を気にすることもありません

 

そうやってどんどん、社会的で客観的な「時間の感覚」を失っていくんだと思うんです

 

これってすごくコワイことですよね・・

 

急に外で働かないといけなくなったら対応できるんでしょうか?

対応できないのなら、いつのまにか「使いものにならない人材」になっているってことですよね

 

もちろん働き始めたらすぐに「スイッチが切り替わって」対応できる人がほとんどだと思いますが、そうなれない人も一定数いそうな気がします

保険をかけるような感覚で自分のスキルを保ってくのも大事なことだな~、と今回思いました

 

ずっと同じ会社で働いている人も、もしかしたら同じ病気にかかってるかも?

 

ではでは