音楽とか、考え事とか

音楽とか、考え事とか

日々考えたことを書いています。

つい甘やかしてしまうのは、きっとこれが原因です

甘やかされて育った人って、未熟で自立していない人が多いように思います

 

イヤなことはすぐ投げ出したり、ちょっと気に入らないとすぐ機嫌が悪くなったり・・

「大人としてどうなの?」という人もよく目にしますよね

 

それについてどうこう言う前に、そもそもその人はなぜそんな甘ちゃんになってしまったのか

この根本部分をちょっと考えてみましょう

 

 その人が甘ちゃんのは、甘やかされて育ったのが大きな原因のはずです

親に育てらられたのかは別にして、その人を育て教育した人が甘やかした結果、ぬるい甘ちゃんに育ってしまったはずなんです

 

「甘やかす」というのはつまり

 

・なんでも言うことを聞いてあげる

・転ぶ前に障害物を取り除いてあげる

 

ということですから、そうやってぬくぬくと好き勝手させてりゃ上記のようなわがままな人間に育ってしまうのは、ちょっと冷静に考えればすぐにわかると思うんです

 

そもそも子育てとは自立した人間を作るのが目的のはずです

親や、保護者がいなくても一人で生きていけるように育てるのが、子育ての最大の目的のはずなんです

 

それなのにどうして甘やかしてしまうのか・・

親が子を甘やかすという典型的なパターンでちょっと考えてみると

 

・子供がカワイイから

・喜ぶ顔が見たいから

・傷つくと可哀想だから

 

「なぜ?」を突きつけたとしたら回答はこんなところでしょうか

 

でもこれは二次的な動機にすぎません

 

その根っこには「甘やかすのは気持ちいい」という感情があるんです

 我が子に必要とされることで「親自身」が自尊心を満たすのがスゴく気持ちいいんです

 

だから、相手がどうこうではなく「自分が気持いいからやっているんだ」という意識を持ってほしい。

 

まずはそこを意識しないと何も始まりません

 

次に親の複雑な心理として

 

・立派な子に成長してほしい

・いつまでも未熟な子供のままでいてほしい

 

という相反する心理が共存しています

 

だから我が子の成長を願いながらも、ついつい世話を焼いてしまうんですね

 

本当は少し離れて我が子を見守りながら「ああ失敗する」と感じても、あえて手を差し伸べないほうが子供は失敗から学ぶことができます

ですが「失敗して落ち込む顔を見たくない」という親心に隠した「ずっと未熟ていてほしい」「いつまでも世話を焼きたい」という気持ちが相まって、子供が転ぶ前に障害物を取り除いたり、転びそうになった手をつかんだりしてしまいがちです

 

でも、子供は転ばないと本気で学ぶことができません

転んで痛みを感じないと、そこから転ばない方法を考えることができないんです

 

だから子供が転んだら少し離れた場所にしゃがんで我が子の目を見据えて「自分で立ってここまで来なさい」と告げるべきなんですよね

子供が泣こうが喚こうが「親は手を差し伸べてくれない」ということを身をもって知ることで、自分で何とかしようとする気持ちが芽生えるんです

 

それが頭では理解していてもついつい手を差し伸べてしまう・・

甘やかすことがなかなかやめられない・・

 

なぜなら基本的に気持ちいいことってやめられないんです

 

これだけHIVの予防が叫ばれているのに未だに日本では感染者が増え続けているのは、コンドームをつけないほうが気持ちいいからです

 

依存症になって体だけでなく生活までボロボロになってもアルコールがやめられないのは、それだけ「酔う」という感覚が気持ちいいんです(現実逃避も含めて)

 

ドラッグとかもそうですが、気持ちいいことってホントやめられないんだなーって思います

 

話を戻すと

 

つい甘やかしてしまうのは仕方ないと思うんです

自分の子供は誰だってカワイイもんでしょう

 

でも同時に「躾る」のをセットにしないとやっぱダメだと思います

上記の例で言うと、自分で立ち上がって歩いてきた時こそ思いっきり甘やかしてあげればいいんだと思います

 

また、躾は時に反発されることもあります

 

甘やかすのは「即効性」で直ぐに反応してくれますが、躾けるのは「遅効性」なのでその時は反発されるだけで終わったりするんですよね

「その躾がなぜ必要だったのか?」を本人が理解するのはずっと後になってからなんです

 

でもさ、その瞬間だけ喜ぶ顔を見るよりも、何年も経ってから深く感謝される方が、もっともっと気持よくないですか?

目の前の1万円よりも10年後の100万円を取ろうよって話です

 

だって、子育てって「投資」です

投資とは長期でリターンを得るのが基本なんです

 

甘やかしてわがままに育て、ずっと親が守ってあげていると

 

「自分で考えて行動する→失敗して傷つく→そこから学んで少し成長する」

 

という過程を経験しないまま身体だけが大きくなってしまいます

 

そうすると年齢に見合った常識が身につかず、そうとは意識せずに身勝手な行動を取るようになったり、それを咎められると不貞腐れたり、逆ギレして報復的な行動をとるようになったりします

 

そうなってから叱っても手遅れだと思うんですよ。

 

だって、さんざん甘やかされた子にしてみたら「何をいまさら?」って思います

今まで自由にさせてくれたのに「中学生になったから」「もう20歳なんだから」なんて理由でガミガミ言われても納得するはずがありません

 

そうなってから修正するのってホントに大変だと思うんです

 

「甘やかすのもほどほどに」

 

ではでは