音楽とか、考え事とか

音楽とか、考え事とか

日々考えたことを書いています。

そろそろ学校でお金の教育をしませんか

僕が学生だった頃、もう数十年前ですが学校でお金について何かを教わった記憶が全くありません

算数の問題で「太郎くんが200円持ってお使いに行きました」とか「2500円の30%引きはいくらか?」みたいなのでやっと「お金」というワードがでてきて、あとは税金のことをほんの少し習った程度です

 

今では少しは変わってるのかな?

っていうか変わってて欲しい

 

家でも学校でも「お金の話をする奴は卑しいやつ」みたいな雰囲気があって「子供がお金の話をするな!」みたいなことを親に言われた記憶があります

本当はそうやって子供がお金のことを聞いてきた時にこそ教育をするべきです

「今日の晩ご飯は家族4人で4000円、高いと思う?安いと思う?」なんてことを外食のたびに聞いてあげれば自然と金銭感覚も身につくと思うんですよね

 

自主的に合計金額を計算したりすると「子供が金の心配するな!」と叱られたりして、でも何が悪いのかわからないから続けると親の機嫌が悪くなったりました

別に親の稼ぎを心配しているわけじゃないのに、親自身が自分の稼ぎに自信がないとお金のことをタブー化してしまいがちなんです

 

ようは親のプライドの問題で教育が捻じ曲げられているんですよね

 

そうやってお金について何の知識もないまま社会に放り出されるのと、金銭感覚が全く身についていないままの状態で大きな買物をするシーンがやってきてしまいます

 

これがものすごく怖いことなんです

 

リボ払いで買うと完済までどれぐらいの期間払い続けるのか?

年利2%で3000万円の35年ローンを組むと総支払額はいくらになるのか?

それらの支払いの内、金利でどれぐらい取られているのか?

 

お金に対してきちんと知識があればそもそもリボ払いなんか選択肢ません

それがいかにバカらしいかわかっているからです

 

月1万円の支払いでも5年にも及ぶと金利は結構な額です

だからクレジットカード会社はやたらとリボ払いをすすめて来るんですね

 

もしこの時に「月に1万円ぐらいなら別に大したことない」と考える人はかなりヤバイです

金銭感覚が小学生のまま止まっています

 

住宅ローンとかもよく「3000万のマンションを35年ローンで買ったよ、あはは、定年までローン地獄」なんて言ってる人がいますが、支払総額は3000万じゃないですよね

 

いくらになるのか把握してますか?

 

支払い計画も住宅会社のセールスマンが言う「一般的に年収の○倍ぐらいまでが妥当とされています」なんて言葉をそのまま信じて決めていませんか?

 

販売する側はあくまでも「販売する側の都合」でアドバイスしてくれてるに過ぎません

本当にそれで妥当か真剣に考えました?

 

20年後の未来なんて誰も予測できないのに、35年もローンを組むことに対して何も感じないその感覚がとてもコワイと思っています

 

ボーナス払いを設定してるのにボーナスがカットされたらどうするの?

子会社に出向になって給料が半減したら支払っていけますか?

ご近所トラブルで住み続けるのが苦痛になったら?

 

もちろん悪いことをすべて想定すると家なんて購入できませんが、いざというとき逃げ出せるようにフットワークを軽くする努力をしてもいいと思うんです

「ローンは10年以上は組まない、その範囲で買えるものしか買わない」とか「いつ売ることになってもいいように利便性を重視して物件を選ぶ」みたいにね

 

そういうことをせめて高校生ぐらいの段階で授業に取り入れて欲しいんですよね

そうやって「お金」に関しての最低限の教育をしてから社会に出すべきだと思います

 

今はサラリーマン家庭が圧倒的に多く、子供の頃からお金に実際触れる機会が激減しています

お金といえばお小遣いぐらいで「どうやって計画的に使うか」ぐらいしか学べないんです

 

社会に出ても会社で働く以外の稼ぎ方をしたことがないと、お金に触れる機会が圧倒的に少なくその向こう側にいるお客さんが「実際はどういうものか?」学ぶ場がありません

財布からお金を出す際の「お客さんの心理」や「お金の本質」を肌感覚で理解できないんです

 

さらに親の親もやはりサラリーマンだったりして、親自身もお金の教育を受けた経験がなく子供にどう教えればいいのかよくわかりません

 

お金に対する肌感覚もないし教育の仕方もわからないので「大事な自分の子供」に「大事なお金のこと」を教えること無く社会に放り出してしまいます

 

お金の知識がないと「お金の失敗」をした時の損失額が大きくなりがちです

子供の頃なら500円落としただけで死活問題だったのが、社会人だと同じ衝撃を受けるのに何万円も必要になります

 

逆にいうと、少額なら痛手が小さくあまり気にしない人が多い

そこにつけ込んだのがリボ払いなんですよね、考えた人は天才です

 

問題なのはつけ込まれるような未熟なままで社会に放り出すことだと思います

そこをなんとかしないと無計画に借金を増やす人はこれからもなくならないでしょう

 

自己破産とか過払い請求とかそういったものももちろん必要ですけど、もっと手前で予防するほうが大事なんじゃねーの?って思ってます

 

だって弱者の救済って最終的にはいつも税金を使うんですからね

 

 いい迷惑です

 

ではでは