一昨日「プロ野球中継って解説を文字とか図で表示したらどうかな」っていう記事を書いたのですが
もっとよく考えたら「あまり実績の出せなかった元プロ野球選手」がその道のプロに転向して解説してもいいんですよね
すでに書きましたが実績のある元プロ野球選手の解説は「全く鍛えていない喉」で「どう話せば効率よく伝わるか」という視点もなく専門的な話をしています
だから言ってることが全く入ってこない
ですが、元プロ野球選手なら実績にかかわらず子供の頃から野球をやってきて知り尽くしています
その専門知識を駆使したうえで「鍛えた喉」を手に入れて「ユーザーの立場に立ったわかりやすい表現」で解説すればものすごくわかりやすくなると思うんです
そうすればテキストで表示しなくても聞いているだけで楽しそうですし、テキストと音声の両方で解説すれば「ダラダラして見える」ナイター中継がもっとよくなりそうです
大事なのはユーザーの視点に立つことですよね
「6-4-3のゲッツーです」なんて言われても素人は「?」でしょ?
数字はそのポジションの番号のことで「6はショート」「4はセカンド」「3はファースト」、ショートーセカンドーファーストの順番でボールが移動して、セカンドとファーストでアウトを取ってダブルプレーになった
(ゲッツーはダブルプレーのことです)
という説明がないと素人には見ている映像と耳から聞こえる情報がリンクしません
現状の解説にはそういった視点が欠けてると思うんです
プロ野球選手ってすごく実績を残した人でも40歳前後で引退しますし、もっと若くして引退を余儀なくされ第二の人生を歩む人も多いそうです
監督やコーチなどの現場のポストやテレビ中継の解説などは、よっぽどの実績を残さないと声がかかりませんから多くはサラリーマンとして働くそうですね
でも、プロ野球選手になれたってことは野球が好きで才能もあって学生時代や社会人である程度実績を残したからであり、なれるだけでも大したもんだと思うんです
そんな「野球の世界で一握りのエリート」が30歳そこそこで転職して平社員からサラリーマンでやっていくのはどうにも不憫な気がします
高校野球の監督とか実業団のコーチ(これは雇用なのかな?)などのポストに就く人もいるんでしょうけど、どう考えても雇用先が足りていませんよね
子供の頃からの夢を叶えてプロ野球選手なっても、引退して就職すればただの「体力のある未経験者」です
再就職先で自分よりも若い先輩にこき使われているのかと思うと、いたたまれなくなってしまいます
解説のプロフェッショナルって、そういった人たちの「次に目指すポジション」としていいと思うんですよね
きちんとトレーニングを受けて喉を鍛えアナウンサーのように通る声を作り、どう話せばきちんと伝わるか?を基礎から勉強すれば、素人にもわかりやすい「解説のプロ」になれると思うんです
そんなプロがナイター中継の最中に、画面の端でストライクゾーンと配球の図を元に解説してくれたらけっこう楽しそうじゃないですか?
それも人によって「キャッチャー目線」「監督目線」みたいに種類があれば「あ、○○さんの解説なら見よう!」ってなりそうです
今でもニュースって解説委員によってそのクオリティにかなりバラつきがありますよね
普段からニュースを見ている人なら好みの解説委員がいたり、別の解説委員の時はチャンネルを変える!みたいにしてるんじゃないの?
そうやって一定のファンが付けばそれでメシを食っていける人もきっと出てくるはずで、これって「サラリーマンとして第二の人生を送る」よりよっぽど楽しそうに思います
だって野球が好きならなるべく近いところで働きたいって思いますよね
それがかなわないからトラックの運転手になったりするんでしょ?
これだけ好みが細分化しているんですからCSでもいいですしなんだったらWEBでもいいと思うんですよ
そんなサイトを立ち上げても面白そうですよね
そのサイトをPCで見ながらテレビでナイター中継を見ると、いろんなことを事細かに解説してくれて「今何をやっているのか」がよくわかってすごく楽しめる!
そんなのもあっていいと思うんです
でもこれって「何十年も野球だけやって来ました」という人が自分で考えて行動するのはちょっと難しそうですから、引退選手の就職を斡旋しているような人にぜひ頑張ってもらいたいですね
今はキャッチボールをしない子供が増えているそうで、野球のプレイ人口が低年齢からじわじわ減っているそうです
大きく見ればそういったことの改善にもなるかも?
やってみる価値はあると思いますよー
ではでは