※今日のエントリは、結局チケットが取れず復活ライブに参加できなかったぼくの怨念が文章に滲んでいます
「ELLEGARDEN 10年ぶりの復活!」についての一連の騒動ですが、改めて感じたのは「突出した才能があると大人にならなくても生きていけるんだなー」ということです
騒動をザックリまとめると
・一次先行終了直後からチケットが高額転売され、60万円/枚もの値をつける
・改めて「転売チケットであることがわかれば入場できない」とアナウンスされ、その後、二次先行、一般発売ともに抽選販売にすることを決定
・対バンがワンオクロックであることを発表し、転売市場がさらに加熱
・二次先行が終了し一般発売(抽選)を待つ間に「全公演、入場時に全員を対象にIDチェックを実施」することをアナウンス
・これにより「2枚とも転売」することができなくなり、同行による転売に切り替わり転売価格がかなり落ち着いてくる
・復活最初の公演である新木場の際、台風接近により屋外でのグッズ販売を中止したためチケットがないとグッズを買えなくなる
・そのあおりで最終公演のZOZOマリンスタジアムではグッズ購入のため前日から泊まり込むファンが続出、朝5時の時点で大行列になりそれに紛れた転売屋が買えるだけ買ってネットで売りに出したり、少し離れた場所で堂々と路上販売をやりだす事態に
・これを受けて「あまりに目に余る」とのことでグッズの「後日通販決定」のアナウンスがある
といった感じです
すべての対応が後手に回り泣いたファンも多かったんじゃないかなー、というのがぼくの感想です
人気絶頂のタイミングで活動を休止したバンドなので、再始動は多くのロックファンが熱望していました
リアルタイムでファンだった人は元より、当時まだ中高生で参加できなかったり、リアルタイムでは知らないけど音源を聴いて後からファンになったり、伝説的な話を目にし耳にして「一度観てみたい」と考えていた人も多くいるはずです
そんな人たちが大群となってチケットを求めるんだから「とんでもない倍率」になることぐらいカンタンに想像がつきますし、ということは高額転売が横行することもアタリマエの話なんです
さすがに3万人収容のマリンスタジアムでここまでチケットが取れないとは思いませんでしたし、転売価格が60万円まで高騰するとは思いませんでしたが、そこまでの規模じゃなくても「相当な争奪戦」になることは予測できたはずなんです
その対策として「電子チケット」を導入したところまではよかったのですが、1人あたり2枚まで購入でき「同行者は誰でもいい」としたことで、穴の空いたスカスカの策になってしまいました
以前にも書きましたが「2枚購入して1枚転売」する人間は大勢います
最初から1人で参加するつもりなのに2枚予約し、チケットが取れたら1枚を転売してその利益を遠征費やグッズ購入費に充てるんです
今回のシステムはこういった人たちには無力ですね、だって誰を同行者に選んでも自由なんですから
さらに当初は「全員に対してIDチェック実施」をアナウンスしていなかったため、二次先行終了時点までに転売チケットを購入した人は、そのチケットでは入場できなくなりました
もちろん転売チケットを買うことは運営側が禁止していましたが、さすがにちょっとあんまりじゃないかなー
どうしてもライブを観たいファンが手を出してしまうことぐらい、少し考えれば誰だってわかることです
なら最初から「全員IDチェック」をアナウンスしてくれよ、って感じ
グッズも同じで後日に通販があることがわかっていれば、前日から泊まり込んだり炎天下の中で何時間も並んだりしなくて済んだ人も大勢いたはず
全ての対策が後手に回っているのですが、これは単純に運営側の「読みの甘さ」が原因だと思います
「あのELLEGARDENが復活!」するんだから、どれぐらい予約が殺到して、どれぐらいの規模で転売が横行して、その価格はどれぐらいになって、グッズ販売にどれぐらいの列ができるのか、すべて最初から予測して運営するべきなんです
もちろん予測をしてもそれをはるかに超える規模になる可能性はありますが、今回はそもそもの「予測」が甘すぎたんじゃないかな?と感じます
「1人1枚限り」「全員IDチェック」ぐらいは最初の時点で決定しアナウンスしておけばよかったんじゃないかなー
今さら言っても結果論でしかないのですが、復活を発表した時点でSNSがお祭り騒ぎになっていたわけだし、それぐらいの規模で騒動になることは想像できたと思うんです
だって運営してるのってプロなんでしょ?
そういったことを予測して、適正な価格設定、販売方法の選定、高額転売対策などを話し合って決めるのが運営なんじゃないの?
そうやって「本気で観たいファンが参加できる」ようにするのが運営側の責任だと思うんですよねー
まあでも、これはあくまで「凡人レベル」でのお話です
どれだけお粗末な運営をしていても「突出した才能」があれば大した問題もなく活動していけるんです
それによって利益が少なくなったり、ファンをムダに疲弊させたり、一部で批判されるようなことがあっても、人々を強烈に魅了してそれらを上回るぐらいの感動を与えることができれば「まあ仕方ないか、一生懸命やってるんだし」となりがち
だから才能がある人は純粋で無邪気な人が多いんですね
一方、多くの人は好きなようにやってるだけでは飯を食っていけないので「必要に迫られて」大人になることを求められます
それは妥協であったり打算であったり長いものに巻かれることであったりします
そうやって汚れながらも「許される範囲内」で自由を求めるのが僕たち凡人なんですね
だから凡人は天才に魅了されるんです
ぼくがこんなエントリを書いているのも「天才に対する妬み」があるからだし、あれこれ言ったところで「天才は変わらない」ことも理解しています
でも天才の周りいる人達もぼくたちと同じ凡人でしょ?
天才は本当の意味で「凡人の気持ち」を理解できないんだから、それを踏まえた上で周りがサポートしてうまく運営してほしいんです
今のところ ELLEGARDEN のその後の活動はアナウンスされていませんが、仮にツアーが決まったとしてもまた同じような争奪戦や高額転売が繰り広げられるはずです
その時は、繰り返しになりますが「1人1枚限り」「全員IDチェック」を試してみて欲しい
ぼくはグッズにはあまり興味が無いので「グッズの抽選販売」はあまり関係ないのですが、一般的にはみんなグッズが大好きなのでこれも実施すべきじゃないかな
次回はぜひ「周りを固める凡人たち」が天才を説得できるよう期待しています
ではでは