僕のように秀でた才能がない「その他大勢」から見ると、非凡な才能で活躍している人がスゴクまぶしく見えます
でもそういった「才能がある人たち」を見ていると「才能が故の苦悩」があるようにも、思えます
あくまで僕から見える範囲ですが・・
例えばサカナクションの山口一郎さん
フォークとロックとクラブミュージックを融合させた音楽で日本ロック界を席巻中ですね
昨日も音楽フェス「メトロック大阪」でトリを飾っていました
例えば the HIATUS、MONOEYES、ELLEGARDEN の細美武士さん
ロキノン系のカリスマですね、彼の創るメロディはホントに美しい
サカナクションと the HIATUS のライブをよく拝見するのですが、その際のMCを聞いていると基本的に苦悩している話ばかりです
自分と世間とのズレとか、自分自身の弱さ、無くしてしまった純粋さ、それらによって苦しんだ話をよくされているんです
お二人ともココロやカラダに深刻な影響が出ていた時期もあったようです
会社に入ってこき使われているわけでもないのに・・
自分で選んだ好きなことを仕事にしているはずなのに・・
どうしてこんなに苦悩するんでしょうか?
才能って鉱脈のようなもので、掘ってみないとそれが「あるのか?ないのか?」がわかりません
だから普通の人は少し掘ってもそれが見当たらないと簡単にあきらめてしまいます
「オレやっぱサイノーねえや」ってね。
もしかしたらもう少し掘れば見つかるかもしれませんが、それまでの人生で才能を「見つけた!」という経験がないので、自分を信じて掘り進めることができないんですね
成果が出ない中で長く自分を信じ続けるのって、それだけシンドイことなんです
でもそれでスパッとあきらめて別の道に進めるのは、ある意味幸せなのかもしれません
問題は(問題ではないけど)それを一度でも見つけた経験のある人たちです
才能を見つけ、それを掘り起こして作品を作り、周りに認められた経験が一度でもあると、きっとその気持ちよさがクセになるんでしょう
そして、もっと掘ればさらに素晴らしいもを見つけられることが感覚的にわかるんだと思います
でも、だからといって効率的な掘り方を知っているわけではないので、間違った場所を掘ったり掘り方を間違えたりしてしまい
あるのはわかってるのになぜ見つけられないんだ・・
本当はもうなにも埋まってないのか・・
こんなもんか?オレはこんなもんなのか・・
なんて苦悩につながっているんだと思います
しばらく掘って見つからなくても、成功体験があるせいでそう簡単には諦められないし、もし諦めてしまうとそんな自分を許すことができないんでしょう
まるで才能という呪いにかかっているようです。
それでも、苦悩しながらも「自分に正直に生きよう」と思うと、とにかく掘るしかないのですが、そうやって掘って、見つけて、素晴らしいものができたとしても、それが評価されるとは限りません
クオリティが高いのに理解されないものってたくさんあるんですよね
だからって大衆に受け入れられるような形に作品を歪めてしまうと、やはりそんな自分を許せなくなってしまいます
そうやってきっと、理想と現実のギャップにも苦しむんじゃないでしょうか
考えてみるとなかなかにシンドイ人生で、並みの精神力では壊れてしまいそうです
これといった才能がないほうが実はゆるゆる過ごせて幸せなのかもしれません
「才能=幸せ」とは限らないってことですね
とはいっても優れた才能で輝いてる人はやっぱカッコいいですし、掘り当てたときの感動はきっと他には変えられない達成感や高揚感があるんだと思います
ぜひ負けずに頑張ってください
そして、頑張りすぎてるときは、休んでください
どうか才能という呪いにつぶされませんように。
ではでは